今までの「【ハゲの原因】ハゲてる人の特徴と理由を大公開 その①」、「【ハゲの原因】ハゲてる人の特徴と理由を大公開 その②」にて、ハゲになってしまう原因は一つでないことをご理解いただけたでしょうか。
特に「その②」の回では、ハゲと頭皮環境の関係性についてご紹介しました。
今回は、栄養、睡眠、酒とタバコが与える影響などの生活習慣がどうハゲの原因に影響しているかを見ていきます。
Contents
▼栄養
不健康な食生活をしている人は、育毛に必要な栄養が足りないのでハゲやすいというイメージは容易につきますよね。
ということで、栄養とハゲの関係について考えていきましょう。
栄養とハゲの関係とは
血流がハゲに関係していることは前回でご理解いただけたかと思います。
では、流れている血液がドロドロだとしたら、どうでしょうか?
いくら血流が正常だとしても、血液がドロドロだったら、毛の成長に必要な栄養分を毛根に届けられなくなる可能性が高まります。
そもそも、血液がドロドロであれば、頭皮だけでの問題ではありません。
脳卒中などの生活習慣病も発症しかねません。
いずれにしても血液はきれいでなくてはいけません。
ちなみに、中国では昔から髪の毛を健康の指標として見ているという話があります。
なぜならば髪の毛は、中国では「血余」と呼ばれており、全身を巡った血液から最後に余った栄養を取り込むと考えられているからなのです。
つまり、髪の毛が弱っているということは、血液中の栄養が少ないか、うまく栄養が身体にいきわたっていないという証拠です。
髪の健康は、体全体が健康で初めて成り立つものなのです。
つまり体に送る栄養が不足していれば、髪がフサフサになる訳がないということになります。
育毛剤をいくら使っても身体が健康でなければ十分な効果は期待できないのです。
育毛のための体の健康とは?
では、そもそも体が健康であるとは一体何でしょうか?
耳が痛くなるほど聞いた言葉になりますが、
・規則正しい生活
・バランスの良い食事
・適度な運動をしている
ということに限ります。
結局は、この3つの項目を徹底していることかどうか、それが身体の健康に重要なことです。
いろいろな健康法がありますが、結局は最後はこれにたどり着きます。
しかし、そうは言っても忙しい現代においては、なかなか厳しい現状があります。
「できるならやっている」という言葉がすぐに頭に降ってくるほど、したくてもできない人が多いことでしょう。
髪に良い食事とは?
では、バランスの良い食事とはどんな食事なのでしょうか。
バランスの良い食事といっても膨大なパターンがあるので、ここでは髪にフォーカスした食事を取り上げます。
まず髪に良い影響のある食べ物もいろいろありますが、私のオススメは以下です。
・大豆類
・緑黄色野菜
さっそく項目ごとに細かくみていきましょう。
大豆類
髪に必要な栄養素といえば、タンパク質が第一に挙げられます。
なぜなら、髪はケラチンタンパクというタンパク質が主成分だからです。
タンパク質には動物性と植物性があります。
動物性タンパク質を含む食べ物には、肉、卵、乳製品などがあります。
これらの食べ物には脂肪分も多く含まれています。
動物性タンパク質は、身体にエネルギー(パワー)を与えてくれる栄養素ですが、摂りすぎると脂肪分過多になり太ります。
同時にコレステロール値も高くなり、生活習慣病を引き起こす可能性があります。
血液がドロドロの人は、動物性タンパク質の過剰摂取が原因であることがほとんど。
外食やジャンクフードが増えてきた現代では、無意識のうちに動物性タンパク質を摂りすぎる傾向があります。
でも運動や筋トレをしている人は、多少動物性タンパク質を摂りすぎても脂肪分を燃焼することができているため、大きい問題にはなりません。
しかし、運動をほとんどしていない人が動物性タンパク質を摂り続けると太る一方。
そこで、植物性タンパク質の登場です。
植物性タンパク質を豊富に含む、代表的な食べ物といえば「大豆」です。
耳にしたことはあると思いますが、大豆は”畑の肉”とも呼ばれています。
大豆には植物性タンパク質の他にも、ビタミンや食物繊維が含まれているため、身体にとても良いです。
さらに、イソフラボンという栄養が大豆に含まれていて、動脈硬化を抑制する作用があります。
つまり、大豆は栄養満点、血液サラサラの最強食品なのです。
大豆を使った食事には味噌汁や納豆があります。
昔から日本人の寿命が他国に比べて長いのは、大豆を含む食事をしてきたからだと考えられます。
もちろん大豆だけが長寿の理由ではありませんが、少なからず大豆は日本人の健康な食事に貢献しててきたはずです。
他にも植物性タンパク質を含む食べ物には、ごまや落花生などがあります。
薄毛改善だけでなく、健康も一緒に手に入れたい。
大豆はそんな人に最高の食べ物といえますね。
緑黄色野菜
次は緑黄色野菜。
緑黄色野菜とは、トマト、ニンジン、ほうれん草、かぼちゃ、モロヘイヤ、アスパラガスなどの野菜を指しています。
緑黄色野菜の特徴といえば、ビタミン類を豊富に含んでいること。
様々な種類のビタミンがありますが、主な作用には造血作用や新陳代謝促進、活性酸素低減、細胞の老化防止などがあります。
以上、ご紹介した2つが特に髪にオススメの食品です。
これらの食品を上手に食事に取り入れてみましょう。
髪に悪い食品とは?
逆に、髪に悪影響のある食べ物もご紹介します。
・動物性食品
・インスタント食品
・レトルト食品
・ジャンクフード
いずれも高脂肪、高カロリー、塩分過多、糖分過多になりやすいです。
摂りすぎると高血圧病、心臓病、糖尿病、脳卒中などの生活習慣病になる可能性も高くなります。
ハゲの対策方法として、こういった食事を控えることもとても大切です。
髪に良い食事の摂り方
「要は必要な栄養を摂ればいいんだろ!」
と言ってビタミンやイソフラボンをなどの栄養を、サプリメントだけで済ませようとしてはいけません。
もちろんサプリメントに効果がないというわけではありません。
しかし、食事によって摂る栄養の方が吸収率が高いと言われています。
また、ビタミンやイソフラボンが髪に良いからといって、摂りすぎも良くありません。
基本は、バランスの良い食事。
1日3食を心がけて、最低でも30品目の食品を取り入れることを意識すると良いでしょう。
しかし、いきなり完璧なバランスの良い食事を摂ることは非常に難しいです。
少しずつで良いので、食生活を変えていく意識をしましょう。
最初は簡単に、動物性タンパク質が多い食事をできるだけ避けることから始めてみましょう。
唐揚げとビールが美味しいのはよく分かりますが、将来ハゲる自分の姿を少し想像して、我慢する努力をすることが大切です。
ビールのつまみを唐揚げ大豆のつまみにちょっと変えてやるだけでも効果があります。
ちなみに、完全に動物性タンパク質を摂らなくなることも厳禁です。
動物性タンパク質は、身体のエネルギーになるので摂取する必要があります。
栄養は適度に摂るべきであることをくれぐれも忘れないように注意してください。
何事も極端にならないように、あくまでもバランスの良い食事が大切です。
そして、食事は”腹八分目”を目指しましょう。
苦しくなるくらい毎日お腹いっぱいに食べるのは、内臓に負担がかかり身体にも髪にも良くありません。
(消化には、予想外に莫大なエネルギーが使われています)
また、食後のお菓子なども控えましょう。
「どうしてもこの栄養が摂れない!」というときは、サプリメントで補助することも一つの手段です。
ただし、補助食品として摂取していることを忘れないでください。
あくまでも食事で栄養を摂取することを目標にして生活してみましょう。
▼睡眠
”寝る子は育つ”といわれるように、睡眠も身体の健康に欠かせない要素です。
ハゲにも関係する要素になるので、次は睡眠について考えていきましょう。
睡眠と髪の関係性とは?
そもそも、人間はなぜ睡眠をとるか知っていますか?
通常、人は1日の4分の1以上の睡眠が必要なので、かなり長い時間を睡眠に費やしていることになります。
睡眠時間をもったいないと感じて夜更かしする人も多いですよね。
結果から申し上げますと、「なぜ人は睡眠をとる必要があるのか」という質問を、医者や専門家にしても十分な回答を得ることはできません。
なぜなら、睡眠は未だに解明されていないことが多いからです。
一般的には、身体の機能回復のためではないかと考えられています。
しかし、不思議なことに睡眠中も心臓は動き続けていて、血液も流れ続けています。
呼吸や消化、汗もかきます。
機能回復とはいえ、身体は睡眠中も活動を続けているのです。
では、髪にも注目してみましょう。
実は髪の毛は昼間の時間よりも、睡眠中に伸びているといわれています。
ですので、夜更かしして睡眠時間を怠る人が、ハゲやすいのはこのためだと考えられます。
髪のための睡眠と精神的調和
では、ここで疑問が生まれます。
なぜ睡眠は身体を休ませているはずなのに、むしろ活動的になっている部分があるのか?
それは、肉体的な疲労回復ではなく、精神的な疲労回復を睡眠によって行っているのではないかということ。
睡眠中というのは外部からの刺激を完全シャットアウトします。
そのため、活動時間に受ける精神的なダメージは睡眠中一切受けません。
つまり、睡眠をとることで精神的な疲労を和らげようとしているということです。
また、肉体的疲労と精神的疲労は密接な関係にあります。
片方が崩れればもう片方も崩れます。
ここまで髪の話をほぼ肉体的な観点で話してきましたが、精神的な観点も忘れてはならないということが重要なのです。
髪の健康に関しても、肉体的調和と精神的調和の両方が必要といえます。
精神的調和とは?
では、精神的調和・精神的健康とは一体何でしょうか?
睡眠状態というのは、精神的に”無”の状態です。
”無”の状態というのは、ある意味で心が何からも影響を受けない平穏な状態であるといえます。
この状態が「精神的に調和のとれた状態だ」と考えられています。
前記事「その②」では、ストレスによって自律神経が乱れて肉体的に不安定な状態になると述べました。
これは、ストレスによって精神的な調和を乱され、肉体的に不具合が生じるからです。
つまり、ストレスは精神的な調和と深く関係していることなります。
AGA治療に必要な髪の健康とは?
髪の健康は、身体の健康のもとに成り立っています。
身体の健康とは、肉体的にも精神的にも健康な状態を指します。
肉体的な健康の維持には、精神的な調和が何よりも必要になるからです。
髪は睡眠中に伸びやすいということから、髪は精神的な影響を受けやすいと考えられています。
しかし、睡眠を十分にとるというのは忙しい現代人にとっては非常に難しいこと。
毎日が忙しく、朝気持ちのよい目覚めができない人は多いことでしょう。
その状況の中でも、毎日なるべく決まった時間に就寝して、寝る前の30分程度はストレスから完全に開放された状態、つまりリラックス状態になることが重要です。
重要なのは、決まった時間に睡眠をとる習慣をつけること。
規則正しい生活は精神的にも良い効果があります。
また、短い時間でもいいので、自分と向き合う時間を設けることも精神的調和に繋がりますよ。
最近は瞑想やマインドフルネスというものも流行っていますよね。
それらを生活に取り入れることの効果的です。
▼【番外編】お酒とタバコは髪に大敵
誘惑の多い酒とタバコ。
やめたいと思っても、ついつい手が出てしまう人も多いですよね。
ここでは、ハゲとお酒と煙草の関係性について触れてみます。
ハゲと「お酒」
お酒は、仕事終わりや大きなイベントの後に飲むと格別のおいしさもあってやめられない人が多いのではないですか。
お酒はなんとなく髪にも悪そうなイメージがありますが、実はメリットもあります!
明日も頑張ろうというやる気を保てたり、身体的にも血行促進になるなど、髪にも健康にも完全に悪いというわけではありません。
しかし、飲み過ぎは身体に「毒」。
個人差はありますが、飲んで少し心地よい程度の量が、お酒の適量とされていてます。
適量のお酒は、精神的にも良い効果があるとされているので、好きな人は適量を心がけて摂取すると良いでしょう。
ハゲと「タバコ」
次は、タバコについて考えてみましょう。
タバコにもお酒と同じように精神的なリラックス効果があるといわれています。
しかし、お酒と違ってタバコには、「百害あって一利なし」という言葉があるように、タバコに含まれるニコチンは動脈を収縮し血流が悪くなります。
結果として、心筋梗塞などの病気が危惧されます。
タバコは、血管を萎縮させてハゲを進行させてしまう可能性があるのです。
また、タバコは”活性酸素”の量も増加させてしまう原因となります。
活性酸素が及ぼす身体への影響には、免疫機能の侵食や発がん作用、老化作用などがあります。
こうして髪や健康のことも考えると、やはりタバコは止めるのが得策といえるでしょう。
お酒とタバコのまとめ
前述したように「お酒は適度に、タバコは止めましょう」ということです。
血流の流れをよくしたり、リラックス効果を生むお酒は適量ならOK。
血管の萎縮、活性酵素の増量を促すタバコはNG。
しかし、お酒もタバコもおぼれてしまっては意味がありません。
しっかり将来の自分を見つめ、今の生活習慣を見直してみましょう。
▼ハゲている人のイメージを振り返る
さて、ハゲの原因がいろいろと見えたところで、この章の「その①」最初に挙げたハゲているのイメージを振り返ってみましょう。
そのイメージとハゲの原因はリンクしているのか、一つ一つ探っていきます。
エッチな人
性欲が強い人は男性ホルモンが多く分泌されやすい人なので、あながち間違いではないように思えます。
男性ホルモン(テストステロン)の量が多い人はジヒドロテストステロンも生成されやすく、結果としてハゲる可能性が高いと考えられます。
ただし、ジヒドロテストステロンの量だけがハゲる原因でもないために断言はできません。
(エッチな人で全くハゲていない人もいるので、全てがこの限りではないです)
→AGAを知ろう!
頭の大きい人
頭が大きいということは皮膚が突っ張りやすく頭皮が硬くなりやすので、これも間違ったイメージではありません。
ただし、頭が大きいだけで頭皮も厚く弾力のある人は髪の毛がフサフサです。
たしかに、頭の大きい人は比較的ハゲやすいと考えられますが、頭皮の成長にも個人差があるので一概には言えません。
神経質な人、気の弱い人
「その②」のストレスのトピックで述べたように、神経質な人、気の弱い人はストレスを受けやすく自律神経を乱しやすいので結果的にハゲやすいと考えられています。
自律神経の乱れは血液の流れに悪影響を及ぼします。
血流の流れが悪くなると、毛根へ送られる栄養が不足してしまうためハゲへと進行していくことになります。
したがって、神経質な人や気の弱い人がハゲやすいというイメージは間違いでありません。
ちなみに、ストレスを感じやすい人は円形脱毛症になる可能性もあります。
円形脱毛症の場合は専門の治療が必要になりますので、病院の診察を受けてみるといいでしょう。
また、ストレスを受けやすい人はリラックスした生活を送れるように意識してみましょう。
リラックスすることは、ハゲや病気に対して効果の高い予防方法になります。
お酒やタバコが多い人
お酒は適度な量であれば精神的な疲労回復に役立ちますが、飲みすぎると生活習慣病の原因となります。
タバコはニコチンによる血管の萎縮作用があるため結果としてハゲの原因になる場合があります。
血管の萎縮は、血液が栄養を毛根へ送り届ける働きを抑制してしまうため発毛に悪影響が出ると考えられます。
身体の健康を害することは、髪の健康にも悪影響です。
したがって、お酒とタバコの摂取が多い人はハゲている、あるいはこれからハゲる可能性が高いといえるでしょう。
毛が細い人・毛が軽い人
これに関しては、ハゲているという表現に語弊があります。
毛が細い人、毛が軽い人はハゲているように見えられがちだということです。
人の持つ毛包の数、すなわち毛の本数に個人差はほぼありません。
遺伝などで元々髪が細く軽い人は、そもそも毛を育てる毛乳頭が小さい人です。
髪が元々太い人に比べて、髪が細く軽い人は毛が弱るとすぐにハゲに見られてしまうので、髪が細く軽い人は、ハゲの予防により気を使う必要があります。
髪の毛以外の毛が濃い人
ヒゲや胸毛が濃い人は、男性ホルモンの量が多い人なのでハゲやすい傾向があります。
ただし、男性ホルモンがジヒドロテストステロンになりにくい体質の人はこの限りであありません。
あくまで傾向だということに注意してください。
顔がテカテカしている人
顔がテカテカしている人は、皮脂の分泌が多い人です。
しかし、皮脂はAGAの原因ではありません。
→皮脂が薄毛の原因なのか!?
脂分を適度に保つことができていれば、ハゲへの影響はほとんどありません。
▼ハゲの原因は一つではない!正しいAGA治療法をしよう
ハゲの原因は単純に一つではなく、複数の要因がからんでいることがお分かりいただけたかと思います。
ハゲは体質や遺伝だけが全てではありません。
環境や生活習慣、意識もハゲに影響します。
これはすなわち、”本人の意識と行動”によってハゲるかどうかは大きく変化するということ。
遺伝や体質にとらわれて諦めてはいけません。
AGA治療に際して、まずは医薬品の使用も選択肢とはなりますが、食事改善や生活習慣の見直しも重要な要素なのをご理解いただけたでしょうか?
少しずつでも規則正しい生活ができるように努めていきましょう。
また容姿を気にしすぎてストレスを溜めてしまえば、それもまたハゲの進行を加速させてしまう原因となりますので注意が必要です。
→薄毛は心の問題ではないだろうか?
・髪に良い食品は「大豆」と「緑黄色野菜」
・髪に悪影響とされる「動物性タンパク質」の過剰摂取は避ける
・髪の毛は昼間の活動時間よりも睡眠中に伸びる
・髪の健康には肉体的調和と精神的調和の両方が必要
・お酒は適量ならOK
・タバコはNG
・ハゲ対策として生活習慣から見直しを!