薄毛を気にしていると打ち明けると、よく育毛サロンや美容室で「薄毛の原因は皮脂、だから皮脂をとって頭皮をキレイにしましょう」と言われます。
髪は毛根から生えてきますから、もっともらしく聞こえます。
はたしてそれは本当なのでしょうか?
皮脂が悪者という情報はどこから?
髪が薄くなってきてしまったら、その原因が何かを知りたくなりますよね?
そこでネットで検索したり、身近な相談できる人に聞いたりします。
でも、そこで得た情報をなぜか疑わずに鵜呑みにしてしまう方がとても多いです。。
一旦立ち止まって考えてください、その情報元は果たして信用できるのでしょうか?
その情報元は何かしらかの意図を持ったものではないでしょうか?
なぜ皮脂が悪者になってしまったのか?
もともとはこの「皮脂悪者説」、育毛サロンや育毛剤メーカーから情報が発信されました。
その意図は、もちろん販売目的です。
「皮脂をとりましょう!すると頭皮と毛根が綺麗になる。
毛根が綺麗になれば髪の毛が伸びやすい」
「だから育毛剤も効きやすいですよ!」
これらはイメージ的にも、もっともなように聞こえます。
しかも育毛サロンでは、ご丁寧にマイクロスコープで頭皮の状態まで拡大して見せてくれます。
この画像を見せて、恐怖心を煽るのが彼らの常套手段です。
薄毛の人の不安心を煽るのです。
実は私もかつて育毛サロンに勤めていましたから、この販売手法が強力なのは実感していました。
恐ろしいことに、その当時はそれが仕事だという認識でしたから良心の苛責もそんなにありませんでした。。
ちなみに薄毛でない人でもある程度シャンプーしてから時間が経つと頭皮はかなり汚れます。
それもそのはず、頭皮は第三の排泄器官と言われているところですから。
それを施術やシャンプーでキレイにすることで、ビジュアル的にも説得力のある話の流れを作るのです
シャンプーすれば綺麗になるのは当たり前ですし、今では皮脂をとりすぎると逆に補おうとしてさらに皮脂の分泌が盛んになってしまうということもわかっています。
皮脂悪者説はデマ!
皮脂悪者説によると、例えば髪を洗わない路上生活者は全員ハゲるということになってしまいます。
でも現実は違いますよね?
路上生活者でもフサフサの方はいます。(ストレスなさそうですし)
もちろん病院に行って聞くと、「医学的にもそれはデマです!」とはっきりと言われます。(体から分泌された皮脂で毛穴が塞がることもないそうです)
実は、皮脂悪者説は原因と結果を間違えているのです。
AGAになると確かに皮脂で頭皮がベトベトになります。
これは皮脂が原因で薄毛になったのではなく、薄毛になったから皮脂が多くなったのです。
まさに本末転倒というやつですね。。
AGAの原因である男性ホルモンは、体毛を濃くしたり、皮脂の分泌を多くしたりする働きがあります。
そもそも皮脂は悪者でもなんでもなく、頭皮を乾燥や雑菌から守ったりする働きがある大切なものなのです。
ほどほどにないと頭皮のバリア機能が損なわれて、様々なトラブルが起こりますし、それこそ抜け毛につながってしまいます。
そしてシャンプーのしすぎなどで皮脂をとりすぎたりすると、今度は逆に皮脂の分泌が盛んになってしまいます。
また最近は、逆に「脱シャン」などと言ってシャンプーをしない人もいるようですが、これもまたAGAの人がやるには極端な方法です。
やはり自分の頭皮あった自然な状態にキープするのが良いのです。
・育毛情報は発信元を疑う必要あり
・「皮脂悪者説」は、育毛サロンや育毛剤メーカーが販売目的に流したもの
・医学手にも「皮脂悪者説」はデマ
・「皮脂悪者説」は、原因と結果と取り違えている