動物を含めて寝ない生物はいませんよね?
人は寝ている間に日中の様々なダメージを修復していると考えられています。
睡眠が不足すると、様々なホルモン分泌が落ちてしまい、脳や免疫など様々な機能が低下してしまうことがわかっています。
ということは髪の成長にも無関係ではないはずですよね?
一体どのくらい影響するものなのでしょうか?
Contents
発毛・育毛に欠かせない成長ホルモン
人間は睡眠中に体内で成長ホルモンが分泌されています。
成長ホルモンとはその名の通り人が成長するために欠かせないホルモンです。
また代謝の促進、細胞結合力の増加、細胞修復の促進などの役割も持つといわれています。
つまり日中に受けた体のダメージ回復は、成長ホルモンが細胞の修復機能に働きかけることでおこなわれると考えられます。
成長ホルモンがもっとも分泌される時間帯は?
その成長ホルモンがもっとも分泌される時間帯は、入眠直後のノンレム睡眠時(熟睡期)、寝てから約3時間以内だといわれています。
(よく言われている22時から2時の間というのは微妙なようです)
その熟睡状態が心身のメンテナンスや成長を助けているといえます。
そのため睡眠時間が短かったり熟睡できず質の悪い睡眠が続いてしまうと、成長ホルモンの分泌量が減り体にダメージが蓄積する恐れがあります。
そのような状況が続くと、頭皮環境の悪化や薄毛を招く可能性は十分に考えられます。
成長ホルモンの分泌は年齢とともに低下する!
また成長ホルモンは、年齢を重ねるとともに分泌量が低下するといわれています。
思春期後期の分泌量がもっとも多く、20歳から40歳にかけて低下していくことがわかっています。
高齢になると怪我や病気が治りにくくなったり、肌にシワやシミができたりしますが、これも成長ホルモンの分泌量が低下することと関係があると考えられています。
と言ってもどうしても仕事で忙しかったり、雑務や心配事などで睡眠時間が十分に取れないのが現実なのではないでしょうか?
では、そんな私達はどうすればいいのでしょうか?
睡眠時間をとるようにライフスタイルを見直すのが一番大切なのは言うまでもありません。
でも、そうもいかないのが実情でしょう。
睡眠の質を上げる事も発毛・育毛には大切
そこで睡眠不足対策をしっかりとして、睡眠の質を上げる事をお勧めします。
育毛のための睡眠不足対策①
身体の深部体温のコントロール。
睡眠に入る時には体温が関係しています。
体温が高い時に眠りに入ると深くて良質な睡眠いは入れると言われています。
就寝時に身体の深部体温を上げておくと、体温が下がるにつれて眠りにすんなりと入っていけます。
身体の深部体温を上げるには、お風呂を活用しましょう!
38度から40度程度のぬるめのお湯に入ることがお勧めです。
温度が高いと交感神経が高まってしまい、逆に眠りに入りにくくなってしまいます。
ぬるめのお風呂に20分程度浸かるのが良いでしょう。
育毛のための睡眠不足対策②
寝る前のタバコやコーヒーを控える。
タバコに含まれるニコチンには脳を覚醒させる効果があり、寝つきが悪くなったり睡眠中に目覚めやすくなるといわれています。
コーヒーに含まれるカフェインも同様なので、どちらも就寝の2~3時間前からは控えた方がよいでしょう。
自分は寝つきがよいから大丈夫と安心している方でも、知らず知らずのうちに睡眠の質が低下している恐れがあります。
育毛のための睡眠不足対策③
食事の時間に気をつける。
寝る直前に食事をすると、血液が消化のために胃に集まってその他の活動がおろそかになってしまいます。
その状態で睡眠に入ってしまうと、消化不良にもなりますし、睡眠の質自体も下がってしまいます。
寝る前に3時間程度は食事をとらないように、早めに食事をすませましょう。
育毛のための睡眠不足対策④
なるべく寝る前にスマホはいじらない。
スマホの画面は強い光を発しています。
これにより脳が活性化してしまい交換神経が優位になってしまい、またメラトニンというホルモンの分泌も抑えられてしまい眠りに入りにくくなってしまいます。
部屋の明かりもなるべく暗くした方が良質な睡眠をとるには大切です。
睡眠の質を高めて、睡眠時間もキープすることは髪だけでなく健康にも大切なことです。
日頃の忙しさにかまけず、たっぷりと良質な睡眠をとるように心がけましょう!
・発毛育毛には成長ホルモンが関わっていて欠かせない
・成長ホルモンが最も分泌されるのは、就寝後3時間以内。
・成長ホルモンは20代から徐々に年齢により減少してくる。
・発毛には、成長ホルモンの分泌を促すために睡眠の質を高めることも重要。
・育毛のための睡眠不足対策は、①お風呂で体温をあげて寝る、②タバコやコーヒーを控える、③就寝3時間前までに食事をする、④寝る前にスマホをいじらない。